斜体はアスタリスク1つ、太字は2つ、両方なら3つ。Markdownでいちばん早く覚えられて、いちばん例外の多い記法です。しかもその例外は、ほとんどがアンダースコアがらみです。
*斜体* と _斜体_
**太字** と __太字__
***太字の斜体***
~~取り消し線~~
A word with an intra**word**emphasis.斜体 と 斜体
太字 と 太字
太字の斜体
取り消し線
A word with an intrawordemphasis.
2種類の記号
* と _ はまったく同じ意味です。片側1つで斜体、2つで太字、3つで両方。
*斜体*
**太字**
***太字の斜体***斜体 太字 太字の斜体
アスタリスクを使ってください。 アンダースコアが間違いだからではなく、誰もが引っかかる挙動がひとつあるからです。単語の途中の強調は、アスタリスクなら効き、アンダースコアだと効きません。
intra*word*emphasis は効きます
intra_word_emphasis は効きませんintrawordemphasis は効きます intra_word_emphasis は効きません
この規則にはちゃんと理由があります。そうしないと snake_case_names が途中から斜体になってしまうからです。ただしそのぶん、2つの記号は入れ替えがききません。* に決めておけば、二度と考えずにすみます。
なお日本語には単語の区切りとしての空白がないので、これは**太字**です のように地の文に直接埋め込む書き方が普通になります。ここでもアスタリスクのほうが安全です。
取り消し線
チルダ2つです。
~~これは間違いでした~~ こちらが訂正です。これは間違いでした こちらが訂正です。
取り消し線は元のMarkdownではなく、GitHub Flavored Markdownの拡張です。いまどきのエディタはどれも対応していますが、とても古い処理系は対応していないことがあります。
組み合わせと入れ子
記号が違っていれば、強調の中に別の強調を入れられます。
**太字の中に *斜体* を入れる**
*斜体の中に **太字** を入れる*
**太字の中に `コード` と ~~取り消し線~~ を入れる**太字の中に 斜体 を入れる
斜体の中に 太字 を入れる
太字の中に コード と 取り消し線 を入れる
曖昧になるのは、両方に同じ記号を使ったときです。*** は「太字の斜体」であって「太字の中の斜体」ではありません。正確に書きたいときは記号を混ぜてください:**_太字の斜体_**。
強調ではないもの
1行だけの **節のタイトル** は見出しに見えます。見出しではありません。アンカーもできず、目次にも載らず、構造も生みません。スクリーンリーダーはそれをたどれません。## を使ってください。見出しを参照。
同じように、バッククォートは「これはコードだ」という意味であって、「これは重要だ」ではありません。`このように` は読み手が打つかもしれないもののため、**このように** は気づいてほしいもののためです。
エスケープ
アスタリスクやアンダースコアをそのまま見せたいときは、前にバックスラッシュを置きます。
\*斜体にならない\*
5 \* 3 = 15*斜体にならない*
5 * 3 = 15
実際にはほとんど要りません。前後を空白で挟まれたアスタリスクは強調として扱われませんし、対応する片割れのないものも同じです。全リストは文字のエスケープにあります。
よくある間違い
記号と文字のあいだの空白。 ** 太字 ** は効きません。記号は文字に接している必要があります:**太字**。
片方しかない記号。 開いた ** に閉じるものがないと、アスタリスクがそのまま表示されます。長い段落ほど見つけにくくなります。
コード、ファイル名、URLの中のアンダースコア。 バッククォートの外の my_variable_name は、処理系によっては斜体になります。識別子はバッククォートで囲んでください。そのほうが意味としても正確です。
改行をまたぐ強調。 強調は段落の切れ目をまたげません。ソフトな改行なら越えられますが脆いので、記号は同じ行に収めてください。
構造の代わりに強調を使う。 太字は見出しではなく、斜体は引用ではありません。言いたいことを意味する要素を使ってください。
よくある質問
Markdownで太字にするには?
アスタリスク2つで挟みます:**太字**。アンダースコア2つの __太字__ でも同じですが、単語の中ではアスタリスクのほうが素直に動きます。
アスタリスクとアンダースコアの違いは?
ふつうの強調では違いはありません。どちらも同じ結果になります。違うのは単語の内側で、intra*word*emphasis は効き、intra_word_emphasis は効きません。snake_case の識別子が斜体になるのを防ぐための規則です。
太字と斜体を同時にかけるには?
両側に記号を3つ:***太字の斜体***。入れ子をはっきりさせたいなら混ぜてください:**_太字の斜体_**。
取り消し線を引くには?
チルダ2つで挟みます:~~消す~~。GitHub Flavored Markdownの拡張で、いまどきのエディタはどれも対応していますが、2004年の元の記法には含まれていません。
太字が効かないのはなぜですか?
たいていは記号と文字のあいだに空白が入っているか(** 太字 ** は組まれません)、段落のもっと手前で記号の片割れが欠けているかです。どちらの場合も、アスタリスクがただの文字として見えたままになります。