遅かれ早かれ、Markdownが解釈したがる文字を書きたくなります。アスタリスクのままでいてほしいアスタリスク、見出しではないシャープ。答えは、その前に置くバックスラッシュです。
\*これはアスタリスクのまま\*
*これは斜体になります*
\# 見出しになりません
# 本物の見出し
2 \* 3 \* 4 = 24
そのままのバックスラッシュ:\\*これはアスタリスクのまま*
これは斜体になります
# 見出しになりません
本物の見出し
2 * 3 * 4 = 24
そのままのバックスラッシュ:\
規則
Markdownの記号の前にバックスラッシュを置くと、その記号はそのままの文字になります。
\*そのままのアスタリスク\**そのままのアスタリスク*
それ以外の文字の前のバックスラッシュは、ただのバックスラッシュです。\a は a ではなく \a として表示されます。これは役に立つ安全網です。エスケープしすぎても、文章が黙って飲み込まれることはありません。
全リスト
バックスラッシュでエスケープできる文字です。
\ バックスラッシュ ` バッククォート
* アスタリスク _ アンダースコア
{ } 波かっこ [ ] 角かっこ
< > 山かっこ ( ) 丸かっこ
# シャープ + プラス
- マイナス . ピリオド
! 感嘆符 | パイプ
パイプは表のためにあとから加わったものですが、出会うどの処理系も対応しています。
要らない場面
たいていの場合、要りません。Markdownがこれらの文字を特別扱いするのは決まった位置だけなので、文の途中のアスタリスクは安全です。
#が見出しになるのは行の先頭だけです。「Issue #42」にエスケープは要りません。-がリスト項目になるのは、行の先頭で、あとに空白が続くときだけです。単語の中のハイフンは平気です。.が効くのは行頭の1.だけです。「Version 2.0」に必要はありませんが、行頭の「1985. いい年でした」は番号つきリストになってしまいます。エスケープはそのためにあります。*と_には対になる相手が必要です。前後を空白で挟まれた1つのアスタリスクは、アスタリスクのまま残ります。
エスケープは、出力に驚かされたときにしてください。先回りしてやるものではありません。バックスラッシュだらけの段落は、それが解いた問題より読みにくいものです。
たいていはバッククォートのほうが良い答えです
コードであるもの(コマンド、ファイル名、変数、正規表現)には、エスケープよりインラインコードが勝ちます。バッククォートの中では、Markdownは解釈を完全にやめます。
`^\*+\s` というパターンは、行頭のアスタリスクに一致します。^\*+\s というパターンは、行頭のアスタリスクに一致します。
このパターンの文字を1つずつエスケープしたら、読めもしないし間違えもします。コードブロックを参照してください。バッククォートの中でバッククォートを見せる方法も書いてあります。
表の中のエスケープ
表のセルの中のパイプは、そこでセルを終わらせます。しかも表のほうが先に解析されるので、ここはインラインコードの中ですらバックスラッシュが必要な唯一の場所です。
| コマンド | 意味 |
|----------|------|
| `a \| b` | aをbに流す || コマンド | 意味 |
|---|---|
a | b | aをbに流す |
HTML実体参照
MarkdownはHTMLの実体参照をそのまま通します。バックスラッシュより読みやすいことがあります。
© 2026 — all rights reserved
<タグではありません>© 2026 — all rights reserved <タグではありません>
タグのように見えるものを山かっこで囲むときは < と > を使ってください。生のHTMLを許す処理系では、本文の <div> はそのままマークアップに溶けて消えてしまいます。
よくある間違い
コードブロックの中でエスケープする。 そこでは何も解釈されないので、バックスラッシュがそのまま出ます。バッククォートの中の \* は \* と表示されます。
行末のバックスラッシュ1つ。 それはエスケープではなく改行です。バックスラッシュを1つ見せたいなら \\ と書きます。
URLの中のアンダースコアをエスケープする。 必要ないうえに、リンクを壊すことがあります。扱いにくいURLは山かっこで囲んでください。
バッククォートで足りるのにエスケープする。 それがコードなら、コードとして印を付けてください。
よくある質問
Markdownで文字をエスケープするには?
前にバックスラッシュを置きます。\* でアスタリスクがそのまま出ます。これはMarkdownの特殊文字に効きます。それ以外の文字の前では、バックスラッシュ自体が表示されます。
エスケープできる文字は?
バックスラッシュ、バッククォート、アスタリスク、アンダースコア、波かっこ、角かっこ、丸かっこ、山かっこ、シャープ、プラス、マイナス、ピリオド、感嘆符、パイプです。
アスタリスクをそのまま見せるには?
\* と書きます。多くの場合そもそも必要ありません。対になる相手のないアスタリスクや、前後を空白で挟まれたアスタリスクは、そのまま残ります。
バックスラッシュを書くには?
2つ重ねます:\\。行末のバックスラッシュ1つは、そのままの文字ではなく改行として解釈されます。
コードブロックの中でエスケープは必要ですか?
いいえ。インラインコードやフェンス付きブロックの中では何も解釈されないので、バックスラッシュはそのまま見えてしまいます。コードを見せたいなら、1文字ずつエスケープせずバッククォートを使ってください。