Markdownは、すでに知っている記号だけで書式つきの文章を書く、軽量な方法です。見出しには #、箇条書きには *、単語を ** で挟めば太字になります。書くのは素のテキストで、出てくるのは整った文書です。このガイドはMarkdown記法の完全なリファレンスです。毎日使う基本から、いまどきのエディタが対応している拡張記法まで。チートシートとして開いたままにしてもいいですし、一度上から下まで読めば、実質すべてを知ったことになります。
Markdownそのものが初めてなら、まずMarkdownとは何か、なぜ学ぶ価値があるのかから始めて、記法はここに戻ってきてください。
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このガイドの例はすべて動きます。左に打てば、右が打つそばから変わります。インストールも登録も要りません。ここから始めてください。
# はじめての文書
Markdownは、*きれいな*文書になる**素のテキスト**です。
- 左側は何を変えてもかまいません
- 打つそばから右側が変わります
- この行を消して、自分の文を書いてください
> この引用も変えてみてください。上に `## 見出し` を足しても。
| 表でも | 動きます |
|----------|----------|
| リストでも | 同じです |はじめての文書
Markdownは、きれいな文書になる素のテキストです。
- 左側は何を変えてもかまいません
- 打つそばから右側が変わります
- この行を消して、自分の文を書いてください
この引用も変えてみてください。上に
## 見出しを足しても。
| 表でも | 動きます |
|---|---|
| リストでも | 同じです |
ここに打ったものは保存も送信もされません。ブラウザの中だけにあり、タブを閉じれば消えます。
要素ごとに1ページ
このページは全体像です。それぞれの要素には個別のページもあり、その一点だけに絞ったライブエディタと、みんながつまずく落とし穴を置いてあります。
- 見出し — 6段階、アンカーリンク、1文書に1つのH1
- 太字と斜体 — アスタリスクとアンダースコア、取り消し線
- 改行と段落 — Enterを1回押しても何も起きない理由
- リスト — 入れ子、番号、詰まったリストとゆるいリスト
- リンク — インライン、参照、アンカー
- 画像 — 代替テキスト、サイズ、クリックできる画像
- コードブロック — フェンス、言語指定、バッククォートの見せ方
- 表 — 揃え方、パイプのエスケープ、できないこと
- チェックリスト — チェックボックスと、押せる場所
- 引用 — 入れ子、注意書き、複数段落の引用
- 水平線 — 区切り線と、空行の落とし穴
- 文字のエスケープ — バックスラッシュと、要らない場面
- 脚注 — ラベル、定義、対応している場所
基本
2004年にJohn Gruberが定めたMarkdownの元の記法は、ものを書くのに必要な要素をひととおり押さえています。ここから下はすべて普遍的で、ほぼどのMarkdownエディタでも、どのプラットフォームでも動きます。
見出し
行の先頭に # を置きます。# の数が段階を決め、#(いちばん大きい <h1>)から ######(<h6>)までです。
# 見出し1
## 見出し2
### 見出し3
#### 見出し4見出し1
見出し2
見出し3
見出し4
見出しの前後には空行を入れてください。どのエディタでも正しく読まれます。そして # ひとつは1文書に1回だけにします。それが文書のタイトルです。
→ 見出しの詳しいガイド — アンカーリンク、Setext記法、H1がひとつである理由。
強調:太字、斜体など
強調したいテキストを記号で挟みます。
*斜体* または _斜体_
**太字** または __太字__
***太字の斜体***
~~取り消し線~~斜体 または 斜体
太字 または 太字
太字の斜体
取り消し線
斜体は *、太字は ** にしておくのが無難です。対応がいちばん広いからです。4つの例のあいだにある空行に注目してください。これがないとMarkdownは4つをひとつの段落にまとめてしまいます。初心者がいちばんよく驚くところです。上のパネルでひとつ消して、実際に起こるのを見てください。
→ 強調の詳しいガイド — アスタリスクとアンダースコアの違い、単語の途中での強調。
段落と改行
空行が新しい段落を始めます。改行1つでは始まりません。Markdownはそれを空白として扱い、行をつなげます。誰もが最初に驚くところです。
この2行は
1つの段落になります。
上に空行があると、新しい段落が始まります。
行末に半角スペース2つで
段落の中で改行できます。この2行は 1つの段落になります。
上に空行があると、新しい段落が始まります。
行末に半角スペース2つで
段落の中で改行できます。
→ 改行の詳しいガイド — スペース2つの落とし穴、バックスラッシュ、GitHubでの違い。
リスト
箇条書きは -、*、+ のどれかを使います。番号つきは数字とピリオドです。入れ子にするには半角スペース2つ分下げます。
- 1つめ
- 2つめ
- 入れ子の項目
- もうひとつ
- 3つめ
1. 手順1
2. 手順2
3. 手順3- 1つめ
- 2つめ
- 入れ子の項目
- もうひとつ
- 3つめ
- 手順1
- 手順2
- 手順3
番号つきリストの数字は、正しく振らなくてかまいません。全部の行に 1. と書いても、1、2、3と表示されます。おかげで並べ替えが苦になりません。
→ リストの詳しいガイド — 入れ子、詰まったリストとゆるいリスト、番号の振り方。
リンク
リンクの文字を角かっこに入れ、そのすぐ後ろの丸かっこにURLを入れます。
[Markdownガイドを見る](https://www.inkiostro.app/ja/markdown-guide)
タイトルも付けられます:[乗せてみて](https://www.inkiostro.app "Inkiostro")タイトルも付けられます:乗せてみて
https://www.inkiostro.app のような裸のURLは、たいていのエディタが自動でリンクにします。同じリンクを何度も使うなら、参照形式にすると段落が読みやすいままです。
→ リンクの詳しいガイド — 参照リンク、アンカー、扱いにくいURL。
画像
画像は、前に感嘆符が付いたリンクです。角かっこの中は代替テキストで、これは必ず書いてください。アクセシビリティのためでもあり、検索のためでもあります。

→ 画像の詳しいガイド — 代替テキスト、サイズ、クリックできる画像。
引用
行を > で始めます。引用は複数段落にまたがってよく、中に別のMarkdownを入れられます。
> 書くことは、目に見える形にした思考である。
>
> — 誰か賢い人書くことは、目に見える形にした思考である。
— 誰か賢い人
→ 引用の詳しいガイド — 入れ子、複数段落の引用、注意書き。
コード
文の中の短い断片は、バッククォート1つで挟みます:`このように`。ブロック全体なら、バッククォート3つで囲みます。開くフェンスの後ろに言語名を書くと、シンタックスハイライトが効きます。
```js
function hello(name) {
return `こんにちは、${name}`
}
```function hello(name) {
return `こんにちは、${name}`
}
→ コードの詳しいガイド — フェンス、言語指定、バッククォート自体の見せ方。
水平線
ハイフン、アスタリスク、アンダースコアのどれかを3つ以上、その行だけに書くと区切り線になります。
---→ 水平線の詳しいガイド — 空行の落とし穴とフロントマター。
文字のエスケープ
Markdownの記号をそのまま見せたいときは、前にバックスラッシュを置きます。\*斜体にしない\* は *斜体にしない* と表示されます。
→ エスケープの詳しいガイド — 全リストと、省いていい場面。
拡張記法
元の仕様の外側で、いまどきの道具はたいてい拡張に対応しています。広めたのは主に**GitHub Flavored Markdown(GFM)**です。知っておく価値があるのは次のものです。
表
パイプ | と、ハイフンでできた区切り行で表を作ります。区切り行のコロンが列の揃え方を決めます。
| 機能 | 無料 | Pro |
|:-----------|:----:|----:|
| プレビュー | ✓ | ✓ |
| 書き出し | ✓ | ✓ |
| フォーカス | — | ✓ || 機能 | 無料 | Pro |
|---|---|---|
| プレビュー | ✓ | ✓ |
| 書き出し | ✓ | ✓ |
| フォーカス | — | ✓ |
原稿の中でパイプの位置が揃っている必要はありません。ライブプレビューのあるエディタなら、どちらにしてもきれいに組みます。
→ 表の詳しいガイド — 揃え方、パイプのエスケープ、表にできないこと。
チェックリスト
チェックボックスは、[ ] または [x] の付いたリスト項目です。
- [x] 下書きを書く
- [ ] 手を入れる
- [ ] PDFに書き出す- [x] 下書きを書く
- [ ] 手を入れる
- [ ] PDFに書き出す
→ チェックリストの詳しいガイド — 入れ子と、チェックボックスが押せる場所。
言語指定つきのコードフェンス
上で見たとおり、開くフェンスの後ろに言語名を書くと(```python、```bash、```json)、プレビューでも書き出しでもシンタックスハイライトが効きます。
脚注
本文に参照を置き、定義は文書のどこに書いてもかまいません。
Markdownは2004年に生まれました。[^1]
[^1]: John Gruberによる。Aaron Swartzの協力を得ています。Markdownは2004年に生まれました。[^1]
[^1]: John Gruberによる。Aaron Swartzの協力を得ています。
→ 脚注の詳しいガイド — ラベル、複数段落の注、対応状況。
自動リンクと取り消し線
GFMは裸のURLとメールアドレスを自動でリンクにし、~~テキスト~~ は取り消し線になります。どちらも上ですでに出てきました。
CommonMark、GFM、その他の方言
Gruberの元の説明はいくつかの境目を曖昧に残していたので、Markdownを厳密に定義するためにCommonMarkが作られました。いまどきのエディタはたいていCommonMarkに従い、その上に拡張を重ねます。GitHub Flavored MarkdownはCommonMarkに表、チェックリスト、取り消し線、自動リンクを足したものです。さらに進んでLaTeX数式や図まで扱う道具もあります。Markdownで数式を書くとテキストから図を描くをご覧ください。
実際のところ、上の基本とGFMの拡張を覚えておけば、あなたの文書はほとんどどこでも正しく表示されます。
Markdownチートシート
画面ひとつに全部。この表にブックマークをどうぞ。
| 要素 | 記法 |
|---|---|
| 見出し | # H1 … ###### H6 |
| 太字 | **太字** |
| 斜体 | *斜体* |
| 太字+斜体 | ***両方*** |
| 取り消し線 | ~~消す~~ |
| 引用 | > 引用 |
| 番号つきリスト | 1. 項目 |
| 箇条書き | - 項目 |
| チェックリスト | - [ ] 未了 / - [x] 完了 |
| リンク | [テキスト](https://url) |
| 画像 |  |
| インラインコード | `code` |
| コードブロック | ```lang … ``` |
| 表 | | a | b | + |---|---| |
| 水平線 | --- |
| 脚注 | 本文[^1] + [^1]: 注 |
| エスケープ | \*そのまま\* |
もっとうまく書くためのコツ
- ブロック要素のあいだに空行を入れる(見出し、段落、リスト)。「なぜ表示されないのか」への答えは、たいていこれです。
- ライブプレビューを使う。 打ちながら結果が見えると間違いにすぐ気づき、言葉のほうに集中できます。
- 持ち運べる形を保つ。 上に出てきた普遍的な記法とGFMの拡張を優先し、特定の道具だけの癖は避けてください。どこで開いてもきれいに出ます。
- 画像には必ず代替テキストを書く。
- 1ファイルに
#はひとつ。 それを文書のタイトルとして扱い、あとは##と###で組み立てます。
良いエディタなら、この全部が手間なくできます。書式ツールバーが正しい記号を入れ、シンタックスハイライトが長いファイルを読みやすく保ち、ライブプレビューが結果を見せます。InkiostroはMac、iPad、iPhoneでまさにそれをやり、チートシートまでキーひとつの距離に内蔵しています。
よくある質問
Markdownは覚えるのが大変ですか?
いいえ。見出し、太字、斜体、リスト、リンクという要点は数分で覚えられ、日々の書きものはそれでほぼ足ります。残りは必要になったときに拾えばかまいません。Markdownは素のテキストのままでも読めるように設計されているので、記法そのものも追いやすいのです。
MarkdownとCommonMarkは何が違いますか?
Markdownは2004年のJohn Gruberによる元の記法です。CommonMarkは、どのエディタでも同じ入力が同じように表示されるように作られた、その記法の厳密で曖昧さのない仕様です。いまどきの道具はたいていCommonMarkに従い、その上に表やチェックリストといった拡張を重ねています。
メモ以外にもMarkdownは使えますか?
はい。ドキュメント、ブログ記事、書籍、READMEファイル、数式を含む技術文書などに使われています。拡張を使えば表、脚注、LaTeXの数式、図を加えられ、そこからPDF、HTML、EPUBに書き出せます。素のテキストのメモが、そのまま仕上がった文書になります。
MarkdownをPDFやWordの文書にするには?
書き出し機能のあるMarkdownエディタを使ってください。InkiostroはPDF、HTML、TXT、Markdown(MacではEPUBも)に書き出せ、ヘッダ、フッタ、余白も指定できます。手順はMarkdownからPDFへのガイドにあります。
Markdownでエスケープが必要な文字は?
解釈させずにそのまま見せたい文字の前に、バックスラッシュを置きます。多いのは *、_、#、`、[、]、(、)、\ です。たとえば \*星\* と書けば、単語を斜体にせずアスタリスクを表示します。